日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 1D10 12-10
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水圏環境地球化学
天然水中のフミン物質定量法の開発とその手法を用いた分布調査例 -琵琶湖を中心として-
*津田 久美子白井 秀門光嵜 克敏北野 史子杉山 裕子早川 和秀藤嶽 暢英
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抄録
天然水中のフミン物質、AHS(Aquatic Humic Substance)は、DOM(Dissolved Organic Matter)の主な構成成分として存在している。これまでAHSの量に関しては具体的な数値は曖昧で広域的な分布状況は不明であった。これは、DOM濃度が低い非有色水系試料にも適用できる高精度な定量法が確立されていなかったためである。本研究は、高精度なAHS定量法を新たに開発し、琵琶湖を中心とした非有色水系AHSの分布調査例を示すことを目的としておこなわれた。
AHSの樹脂吸着には、反復実験によるデータ精度の向上をねらうためにバッチ法を採用した。樹脂量、吸着時間および諸条件の規格化を試みたところ、樹脂:溶液量=1: 50、吸着時間=24 hの条件下でca. 35 mgC l-1までのAHSを定量できることがわかった。
開発した定量法を複数の試料に適用した。琵琶湖における鉛直分布を調べると水温躍層(24.5 m)付近でAHS濃度が大きく変化することが明らかとなった。
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© 2010 日本地球化学会
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