抄録
本研究では、汽水性~深海性堆積岩よりなる十勝堆積盆地東部における地下水が溶存有機物を多く含むことからその特性に着目し、主要成分や安定同位体データと合わせて地下水水質形成について考察した。11孔井(採水深度200~1500m)より採取した地下水について、DOC、主要元素(Na, K, Ca, Mg, HCO3, SO4, Cl)、水素・酸素安定同位体比、分子分画による分子サイズ比、紫外可視スペクトル、3次元蛍光スペクトルについて分析を行った。その結果、本地域の地下水は700m以深の分子サイズが小さく芳香族が少ない海性堆積物由来有機物を主に含むグループと400m以浅の芳香族に富み分子サイズが大きい亜炭等由来有機物を主に含むグループに分類できた。