日本地球化学会年会要旨集
2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集
セッションID: 1A09
会議情報

G5 海洋における微量元素・同位体
2012年1-2月の北西部太平洋における福島第一原子力発電所由来放射性セシウムの分布
*熊本 雄一郎村田 昌彦河野 健青山 道夫
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
2011年3月11日の東北沖巨大地震とそれに引き続く大津波は、福島第一原子力発電所から放射性物質の環境への放出をもたらした。2012年1-2月に福島第一原子力発電所から500km以上離れた北西部太平洋において、海水中の溶存放射性セシウム濃度を測定した。表面海水中Cs-134とCs-137濃度は、それぞれ23と24 Bq/m3であった(2011年3月の換算値)。それらは、事故前の濃度より高いが、2011年4月及び同6月に報告されている濃度より低かった。福島第一原子力発電所由来のCs-134は水深200m付近まで検出され、水深400m以深では検出されなかった。一方、2011年6月にはCs-134は水深200m付近では検出されておらず、表面海水中放射性セシウムは海水鉛直混合によって希釈されたことが示唆される。Cs-134とCs-137の鉛直積算量(表面から水深800mまで)は、それぞれ4,700と5,700 Bq/m2と計算された(2011年3月の換算値)が、その経時変化は明瞭ではない。
著者関連情報
© 2012 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top