日本地球化学会年会要旨集
2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集
セッションID: 2P01
会議情報

G2 古気候・古環境解析の地球化学
石筍の希土類元素パターン:供給源と速度論的効果
*堀 真子石川 剛志永石 一弥狩野 彰宏游 鎮烽? 國芳沈 川洲
著者情報
キーワード: 希土類元素, 石筍
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
我々は、広島県の幻洞窟で、18kaから4.5kaの期間に成長した石筍の希土類元素パターンを調べ、その古環境指標としての可能性を検証した。幻洞窟の周辺地質は、主に石灰岩と安山岩から成る。石筍の希土類元素濃度は、石灰岩の濃度で規格化した。この結果、石筍のほとんどの希土類元素パターンに、重希土類元素の濃集が認められた。これは、母岩の溶解過程において、重希土類元素が軽希土類元素に比べて、液相側に溶出しやすいためであると考えられる。元素の液相-固相間での分配は、結晶成長速度にも支配される。実際、重希土類元素の濃集の程度は、石筍の成長速度と対応して変化する傾向を示した。また、石灰岩で規格化した石筍の希土類元素パターンは、Euの正の異常を示した。これは、雨水によって風化した安山岩の一部が溶出し、斜長石などに特有のEu異常が石筍の希土類パターンに反映されたものと考えられる。
著者関連情報
© 2012 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top