日本地球化学会年会要旨集
2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集
セッションID: 2P02
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G2 古気候・古環境解析の地球化学
過去の土地利用と植生変化が石筍の成長速度に及ぼす影響について
内田 章太*栗崎 弘輔諏訪 勝郎原口 聡能登 征美吉村 和久
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抄録
石筍はCaCO3を主成分とする数十~数百?m y-1の平均成長速度の陸域炭酸塩であり、イオン交換平衡による共沈のため、生成当時の滴下水に含まれていた物質を年代にそって層状に保存している。石筍は鍾乳洞内で長期間かけて成長するため、現在から数十万年前までの歴史を持つものもあり、過去の環境情報を記録するよい記憶媒体と言える。また石筍は紫外線によりフルボ酸由来の年単位の蛍光縞を読み取ることで、絶対年代測定が可能である。そのほか石筍の炭素安定同位体比の値の変化から過去の植生の変化を復元することができ、Mg/Ca比の値から過去のバイオマスの増減を知ることができる。炭素安定同位体比とMg/Ca比の値の変動から、過去に土地利用による植生変化が起きたことがわかった長崎県西海市の石筍を用いて、植生変化がもたらす石筍の成長速度変化について報告する。
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© 2012 日本地球化学会
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