日本地球化学会年会要旨集
2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集
セッションID: 1D07
会議情報

G2 古気候・古環境解析の地球化学
IODP Exp.310で得られた化石サンゴのホウ素同位体(δ11B)分析および放射性炭素(Δ14C)から復元される最終退氷期の赤道太平洋の炭素循環
*窪田 薫横山 祐典石川 剛志井上 麻夕里鈴木 淳
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
統合国際深海掘削計画第310次航海のサンゴ礁掘削において得られたタヒチの化石サンゴ中の地球化学的間接指標(特にホウ素同位体と放射性炭素)を用いて最終退氷期における赤道太平洋の古環境復元を行った。最終退氷期のうちヤンガードリアスイベントとハインリッヒイベント1に海洋表層水のpHの低下(pCO2の上昇)と大気よりもはるかに古い放射性炭素年代が得られた。これらは氷期に深層水に蓄えられていたと考えられている大量の溶存炭素が最終退氷期の特に上記の2つの時期に海洋循環を通して表層水にもたらされた可能性を示唆している。また、この時期に赤道太平洋は現在よりもはるかに大きな二酸化炭素の放出源となり、大気中の二酸化炭素濃度上昇に寄与していた可能性がある。
著者関連情報
© 2012 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top