日本地球化学会年会要旨集
2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
セッションID: 3P23
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S2 初期地球と生命起源の地球化学
コンドライト隕石の高強度レーザー衝撃圧縮実験で生じる揮発性炭素化合物
*薮田 ひかる境家 達弘近藤 忠大野 宗佑中林 誠門野 敏彦重森 啓介弘中 陽一郎山中 高光
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抄録
本研究では、後期重爆撃期に起こった小天体衝突を再現するため、高強度レーザー衝撃圧縮法を用いたコンドライト隕石の開放系衝撃実験(100-400 GPa)を行い、試料から生じる揮発性成分をQMSで測定した。その結果、炭素質コンドライトから生じた揮発性成分量は高圧条件ほど多く、主要な生成物はH2、次いでCOであった。その他、400 GPa で炭化水素およびそれらに由来するマスフラグメント(CH4, C2H2, C2H3, C2H5, C6H6)が生じ、200、100 GPaでは炭化水素に加えH2Sを主とする硫黄化合物(他にSO, COS, SO2)が生じた。普通コンドライトから生じた揮発性成分量は炭素質コンドライトに比べて少なかった。本結果から、金属鉄が乏しい酸化的な炭素質コンドライトの衝撃反応では有機炭素と硫黄化合物が還元力を担い、多種の還元的揮発性炭素化合物をより多量に生じることが判明した。
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© 2013 日本地球化学会
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