抄録
伊豆・小笠原弧の3地点およびマリアナトラフの2地点から採取された海底熱水中のRb,Cs濃度を分析し,各熱水域の熱水端成分のRb,Cs濃度を推定した。得られたRb,Cs濃度の端成分の相関に加え,EPR,沖縄トラフ,エスカナバトラフ熱水域の報告値もプロットしたところ,各海域ごとにRb,Cs濃度は似た値を示し,Rb/Cs比は海域ごとに違いがある。両海域は中央海嶺熱水域と近い値をとった。一方,堆積物被覆海域のRb,Cs濃度は極めて高い値をとった。これらの特徴は熱水域を胚胎する岩石/堆積物のRb,Cs組成の特徴を反映していることが示唆される。