抄録
東北地方鳴子地域の地殻および最上部マントルでの岩質及び流体分布を、次の2点に留意して求めた:(1)地震波速度、電気伝導度、温度の構造を観測やシミュレーションを用いてなるべく制約を増やし、同時にモンテカルロ的手法を用いて、劣条件下問題のより確からしい解を求める、(2)流体や固体の物性を、文献や(未公表を含む)最新実験・理論計算からできる限り与え、また流体-固体混合物性については、理論的定式化を用いる。得られた結果を、地表での岩質分布、重力分布などと比較したところ、比較的良い対応関係が得られた。また、地殻内地震の震源分布、断層分布とも対応関係が存在することが分かった。