抄録
地球生命の誕生に,地球外有機物が重要な役割を果たした可能性が議論されている。特に宇宙塵(惑星間塵)は有機物の運び手として重要であると考えられる。たんぽぽ計画は,国際宇宙ステーション曝露部でエアロゲルを用いて高速で飛来する宇宙塵等を捕集し,分析することや,宇宙塵中の有機物の宇宙での安定性を評価するためにアミノ酸関連分子の宇宙曝露を行うこと等を含む日本初のアストロバイオロジー実験であり,2015年5月に実験が開始された。本講演では,その現状と,2016年以降に予定されている帰還後の分析準備について報告する。