抄録
ケイ酸塩の酸素同位体比分析法であるMicrofluorination technique(Menicucci et al.,2013)を再現した。この分析法は危険な五フッ化臭素を用いる従来法と比較すると分析精度は劣るものの、フッ素源となるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を試料に添加し、HTEAを用いて試料をCOに変換してその酸素同位体比を定量する方法のため、非常に安全な分析法である。この分析法の一部を再現した結果、精度はほぼ同等であることがわかった。一方、メモリー効果が確認されるなどMenicucci et al.,(2013)とは異なる結果が確認された。