日本地球化学会年会要旨集
2015年度日本地球化学会第62回年会講演要旨集
セッションID: 2P18
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G12 最先端計測・同位体化学の地球化学及び境界領域への応用
フェムト秒レーザーとエキシマーレーザーによるINTAV火山ガラス試料のレーザーアブレーションICP-MS多元素分析の比較
*丸山 誠史服部 健太郎平田 岳史鈴木 毅彦檀原 徹
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抄録
フェムト秒レーザーとエキシマーレーザーの二種類のレーザーによるINTAV火山ガラス4試料のアブレーションでは、両者共に主要成分のLA-ICP-MS法による定量値は概して10 %未満の逸脱に収まる事が確認された。一方、微量元素に関しては、4試料ともに殆どの元素で、標準偏差の範囲内で互いに似通った値が得られた。しかしホウ素に関しては、大きな差が出る試料があった。これはエキシマーレーザーとフェムト秒レーザーの間で、アブレーションされる試料量に差があり、より深く掘削するフェムト秒レーザーの場合は、ホウ素を含む微結晶もエアロゾル化する確率がより高くなるためと推定された。LA-ICP-MS法による定量分析では、掘削される試料量と微結晶の存在に留意する必要があると思われる。
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© 2015 日本地球化学会
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