抄録
本研究ではCBコンドライトのメタル粒子の形成過程を明らかにするため、EPMAによる主要元素測定、LA-ICP-MSを用いたHSE分析に加え、マイクロサンプリングとN-TIMSを組み合わせた局所Os同位体分析を行った。分析の結果、同一メタル粒子内、メタル間ともOs同位体比の変動は小さく、いずれもCIコンドライト的な値を示し、46億年のアイソクロン上にプロットされた。また、凝縮による分別程度の異なるPd/Fe比とNi/Fe比の比較からメタル凝縮時のガス分圧は107×nebularであることが判明した。以上の結果から、CBコンドライトのメタル相の成因として、小惑星での衝突に伴って発生したプルームからの凝縮が有力であると結論づけた。