抄録
南インド洋2測点(ER-11およびER-12)と南大洋1測点(ER-14)におけるNd同位体比の深度プロファイルを明らかにした。
測点ER-11は表層の200 mまでのイプシロン値は-13から-11.5であり、水深1000 mまで徐々に値は上昇する。水深1000 m前後の値は-8であり、これは南極中層水の値を反映しているものと考えられる。1000 m以深大きな同位体比の変化は認められない。一方、測点ER-12は、表層はER-11より低く深層にかけて徐々に値が減少する。水深1000 mから3000 mの間では、同一の水深ではER-12はER-11に比べ低い値を示す。これは、ER-11に比べER-12は南大洋起源の低い同位体比を示す水塊の影響をより強く受けているためと考えられる。測点ER-14については、これまでの南大洋の報告例同様イプシロン値は-9から-8の極めて均一な値を示した。