主催: 日本地球化学会年会要旨集
南鳥島の東約300 kmの排他的経済水域内に位置する小海山(比高約400 m、直径約5000 m)において、広大なマンガンノジュール密集域が発見された。マンガンノジュールの化学組成、および内部の層構造の特徴は、いずれも周辺海域および西太平洋に分布するマンガンクラストのそれらの特徴に類似する。つまり、南鳥島沖のノジュールは成長過程を通じて海水由来の鉄-マンガン酸化(水酸化)物の沈着によって形成されたものと考えられ、Co, Ni, Mo, and Wなどの有用金属元素のソースとして高いポテンシャルがあることが判明した。