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海洋での希土類元素(REE)のスペシエーションの議論において,REE-ケイ酸錯体(REEOSi(OH)32+)の存在は注目されることがなかった.しかし,REEのうちEuとケイ酸との錯体について報告された安定度定数の値(Thakur et al., 2007)の大きさを考慮すると,この錯体は,REEの化学種の中で無視できない割合で存在している可能性がある(Akagi, 2013).前述の研究では,REEのうちEuについてのみ,ケイ酸錯体生成定数が報告されている.そこで本研究では,Thakurらの手法を適用し,Eu以外のREEについても安定度定数決定することを目的とし,ICP-MSで検出するための実験系を構築した.