日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
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G01 大気微量成分の地球化学
Erythrobacter sp. によるCH₃Cl生成への培養温度の影響
*池田 森人平田 真大福田 文哉阿部 皆美澤田 博司橋本 伸哉
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p. 67-

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抄録

揮発性有機化合物(Volatile Organic Compound : VOC)の1つであるCH3Clは、成層圏でのオゾン分解に関与している。このCH3Clの生成源の1つとして、海洋に生息するバクテリアであるErythrobacter sp. が知られている。本実験ではErythrobacter sp. の培養を15℃、20℃、25℃、及び30℃の各温度で行い、CH3Clの生成を調べた。その結果、培養温度の上昇に伴いCH3Clの最大濃度が増加しただけではなく、細胞数当たりのCH3Clの生成速度も増加していることが分かった。以上のことから海洋での温度変化は海洋微生物によるCH3Cl生成に影響を及ぼすことが示唆された。

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