海洋では、大型藻類や植物プランクトンがハロゲンを含むハロカーボンを生成することが報告されている。本研究では、海洋においてモノハロメタンを生成するバクテリアを探索し、海洋バクテリアによるモノハロメタン生成に関する知見を増やすことを目的とした。神奈川県三浦市三浦海岸から採取した海水試料からMarine Broth 2216寒天培地と1/100-Marine Broth 2216ゲランガム培地の異なる2種類の固体培地を用いてバクテリアの単離を行った結果、前者を用いて単離された65サンプル中19サンプル、ならびに後者を用いて単離された14サンプル中7サンプルにおいて、モノハロメタンの生成が見られた。今後、モノハロメタンの生成が見られたサンプルの16S-rRNA系統解析を行い、また、栄養成分の濃度の異なるそれぞれの培地による探索結果の比較検討を行う。