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本研究では、山地渓流水に含まれる溶存無機成分とアルカリ度を測定し、流域における岩石風化を評価した。主たる調査域は平川市東部の山間地にある白岩森林公園内で、浅井川上流部の4つの支流域である。観測は、2018年5月から月1回から2週間程度の間隔で継続していて、積雪期や融雪期もカバーしている。二酸化炭素を含む水による岩石風化では、アルカリ・アルカリ土類金属の溶出とともに炭酸水素イオンと溶存ケイ酸が水に供給され、アルカリ度と溶存ケイ酸濃度が高まる。観測した山地渓流の各測点で水中のアルカリ度と溶存ケイ酸の濃度変化を観測期間にわたって評価すると水中のアルカリ度/溶存ケイ酸比がおおむね0.5~0.7の範囲に収まり、濃度間に良い直線関係が得られた。大雨の後の増水時や最大融雪期には、関係から外れることがあった。このことから、白岩森林公園内小河川の溶存成分変化は、長石のような造岩鉱物の風化反応から理解できる。