日本地球化学会年会要旨集
2019年度日本地球化学会第66回年会講演要旨集
会議情報

G02 古気候・古環境解析の地球化学
沖縄県南大東島の石筍の高解像度微量元素分析によるイベント記録解析
*三木 翼高畑 直人杉原 奈央子白井 厚太朗植村 立Chuan―Chou Shen佐野 有司
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 97-

詳細
抄録

サンゴ骨格や鍾乳石は古気候の復元によく使われるが、近年地震や火山噴火の履歴の解読への利用可能性も報告されている。本研究では元素分析を通して地震や火山噴火イベントが石筍に記録されているか検討した。試料は沖縄県南大東島の星野洞で得られた石筍を使用した。切片をLA-ICP-MSを用いて隙間なく微量元素分析を行った後、特異なシグナルが得られた区間についてNanoSIMSを用いて高解像度分析を行った。本発表では、石筍中の元素の濃集が火山噴火や津波など南大東島の地表に影響を与えたイベントを記録している可能性について議論する。

著者関連情報
© 2019 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top