日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
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G9 地球化学のための最先端計測法の開発、および、境界領域への挑戦
レーザーアブレーション—多重検出器型ICP 質量分析法による過渡的信号に基づく局所ウラン同位体比分析
*山本 康太浅沼 尚平田 岳史
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p. 162-

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抄録

多重検出器型ICP質量分析計(MC-ICP-MS)を用いた精密同位体測定において、レーザーアブレーション(LA)法により得られる過渡的な信号では、高抵抗を利用したファラデー検出器の応答の遅延に起因する系統誤差が生じる。本研究では異なる抵抗値をもつ3つのファラデー検出器を用い、過渡的な信号からウラン同位体比(235/238U, 234/238U)分析を行った。信号全体を積分することで同位体比を計算した結果、ジルコン中の235/238U比は、LA法により得られた過渡的な信号であるにもかかわらず、先行研究と整合的な値を得た。本結果は安定した信号強度が得られない微量元素についても、LA-MC-ICP-MS法により正確な同位体分析が可能であることを示唆しており、将来的には同位体分析の標準的な手法になるものと期待できる。

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