日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
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S1 地球史・人類史の年代測定
隠岐片麻岩の複数変成作用と起源
*今山 武志川端 凌市加藤 丈典Chang-Wang Oh堀江 憲路竹原 真美
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p. 163-

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抄録

本研究では、岩石組織と対応付けたモナザイトのCHIME年代測定とジルコンのSHRIMP年代測定を実施して、隠岐片麻岩の変成作用を3つの変成ステージ(M1, M2, M3)に区分した。M1期変成作用は、約1.85 Ga前に起きたグラニュライト相変成作用である。M1期の変成作用は、約230Maのグラニュライト相変成作用 (M2期)によって重複変成作用を被っている。M3期変成作用は、後退変成時の角閃岩相変成作用である。砕屑性ジルコン年代は、主に古太古代から古原生代を示す。これらの結果は、隠岐片麻岩は先カンブリア代地塊の断片であり、それらから由来した古生代堆積物ではないことを示す。隠岐帯の古原生代 M1期グラニュライト相変成作用は、北中国地塊東部のJiao-Liao-Li帯や韓国の京義地塊北部の変成作用に相当する。一方、トリアス紀M2期変成作用は、北中国地塊と南中国地塊の大陸衝突に起因する。

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