主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 184-
輝安鉱は鉱物標本や合金に使用されており、主成分であるアンチモン(Sb)は高い生体毒性を持つ。土壌中のSbの濃度は低いが、採鉱やその他の人為的活動を通じて高濃度のSbが放出されている。 微生物は環境中のSb酸化還元に重要な役割を果たす可能性が高い。この研究では、生理学的、地球化学的、およびゲノム解析のアプローチを用いて、輝安鉱鉱山より集積されたSb(V)還元能を持つ嫌気性コンソーシアムを特徴付けた。コンソーシアムはSb(V)に加えて、As(V)、クエン酸Fe(III)、アントラキノン-2,6-ジスルホネート(AQDS)などの他の電子受容体も還元した。ドラフトゲノム解析により、大部分(> 90%)がFirmicutesに割り当てられ、79%がDesulfitobacterium属に属していることが明らかになった。またヒ素耐性、硝酸塩還元、窒素固定、ポリスルフィド還元酵素、還元型脱ハロゲン酵素に関連する機能遺伝子がゲノムで見つかり、このコンソーシアムの代謝多様性が示された。