主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 111-
本講演では地質学、鉱物物理学、地球物理学と地球化学という広い研究分野での水の分布や循環に関連した研究結果をまとめ、マントル内部での水の大循環が表面にある海水の量やマントル内部での水の分布をどのように制御しているかについてのモデルを提出する。地質学的な研究で過去の海水準は大きく変化しつつもその平均はほぼ一定であることが示されている。また、地球物理、地球化学的研究でマントル遷移層にはその上下に比べ多量の水があることが推定されている。地球物理学的な研究によるとマントルでは全マントル規模での対流が起こっているらしい。全マントル規模での対流を仮定してマントル内での水の分布や海水量の安定性を統一的に説明するモデルを提出する。鍵になるのはマントル遷移層の上下で起こるらしい部分融解である。この部分融解では大量の水が移動し、マントル内の水の分布や海水量の変動へ影響を与える。