日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G08 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
ヒクランギ沈み込み帯におけるガスハイドレートの起源:放射性ヨウ素同位体年代法の適用
*尾張 聡子戸丸 仁
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p. 128-

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抄録

ヒクランギ沈み込み帯の地滑り堆積物や付加体中には,孔隙充填型のガスハイドレートが発達する.本研究では,間隙水中の放射性ヨウ素同位体(半減期1570万年)を用いてガスハイドレートの起源を明らかにすることを目的とした.海域全体でSMTZは7~16 mと浅く,高いメタンフラックスが維持されている.ヨウ素同位体比の測定結果から,Site U1517は573~144×10-15,Site U1518は220~155×10-15,Site U1519は275~180×10-15と,古い付加体と同様の年代を示す低い同位体比がみられ,深度方向やガスハイドレート胚胎深度においても同位体比の大きな変動は見られない.従って,古い付加体に起源を持つ古いヨウ素や,高いメタン濃度の流体が海底深部から浅部にかけて一様に移動・分布しており,その一部のメタンがガスハイドレートとして砂層中に胚胎していることが示唆される.

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