日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G09 地球化学のための最先端計測法の開発、および、境界領域への挑戦
フェムト秒レーザーを用いたポストイオン化SNMSによるヘリウム広領域イメージング法の開発
*和田 壮平馬上 謙一圦本 尚義
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p. 143-

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抄録

LIMAS(Laser Ionization Mass Nanoscope)は、微小領域の希ガス分析が可能な、フェムト秒レーザーを用いた二次中性粒子質量分析計(SNMS)の一種である。本研究では、コンドリュール中の太陽起源高エネルギー粒子を検出するため、LIMASを改造しヘリウム広領域イメージング法を開発した。ポストイオン化領域を広げるため、一次イオンの画像走査に同期してレーザービームの中心線が移動するソフトウェアを開発し、広領域イメージングシステムを構築した。基礎実験として、15 keVの4He+イオンをシリコン基板に照射量1 × 1016 cm−2をイオン打ち込みした試料を用いて、広領域イメージングを行った。その結果、200 × 100 µm四方のヘリウムイメージングが可能になった。

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