主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 179-
岩木山麓北東部に分布する十腰内岩屑なだれ堆積物から安山岩試料を採取し、主成分化学組成分析と感度法によるK-Ar 年代測定を行った。ほとんどの試料の組成は岩木山第1期、第2期噴出物の領域内の組成を示し、これら試料のK-Ar 年代は0.28-0.22 Ma の範囲内に集中する。これは岩屑なだれが 0.2 Ma 前後に形成されたと推定した佐々木ほか (1996) の見解を支持する。一方、 岩木山の構成岩ではこれまで報告のない組成を示す2 試料については0.95 Ma と0.68 Ma の年代を示した。後者の年代は三村・金谷(2002) により0.65 Ma と報告されていた年代と誤差範囲内で一致し、彼らが推定した古岩木山の存在を確認することができた。また、前者の年代は今までに報告されていない古い年代を示し、古岩木山は複数の活動ステージを持っていた可能性が新たに示唆された。