日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G04 初期地球から現在までの生命圏の地球化学
D-アミノ酸濃度への非生物的ラセミ化効果を補正して環境有機物中の細菌由来有機物寄与度を推定する手法
*山口 保彦
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p. 44-

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抄録

細菌(バクテリア)が生産した有機物は、天然環境中の有機物リザーバー中で大きな割合を占めることが指摘されており、地球表層の物質循環において重要な役割を果たしている可能性が注目されている。特定のD-アミノ酸(D-アラニン、D-グルタミン酸、D-アスパラギン酸、D-セリン)は、細菌由来有機物のバイオマーカーとして、様々な環境中有機物への細菌由来寄与度の推定に用いられてきた。しかし、堆積物や土壌など、千年スケール以上での年代経過を経験している試料では、D-アミノ酸バイオマーカー濃度に、年代経過に伴う非生物的ラセミ化反応の効果が有意に影響しうる。本発表では、複数種類のD-アミノ酸を組み合わせ、年代経過による非生物的ラセミ化を補正することで、堆積物や土壌などの試料でも、細菌由来のD-アミノ酸バイオマーカー濃度を推定でき、細菌由来有機物寄与度を推定できる新手法の可能性を提案する。

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