日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
会議情報

G04 初期地球から現在までの生命圏の地球化学
水環境下でのカンラン石と有機化合物の相互作用 ―炭素質隕石母天体への応用―
*宗石 啓輔奈良岡 浩
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 47-

詳細
抄録

始原的な炭素質隕石は水や有機物を含み,原始太陽系での化学進化過程を記録している.隕石中の有機物の空間分布は化合物種や同族体間で異なる場合があり,鉱物-有機物-水の相互作用の寄与が考えられるが,水質変成前の隕石の主要な無水ケイ酸塩であるカンラン石と有機物の水環境下での相互作用については明らかになっていない.本研究では,カンラン石粉末を充填した液体クロマトグラフィー用のカラムを作成し,4種類の有機物の保持時間を比較した.実験の結果,陽イオンとして存在しやすい有機物ほど保持時間が長く,水溶液中のプロトンと結合し正の電荷を帯びた有機物と,カンラン石を構成する負の電荷を帯びたケイ酸塩の酸素イオンとの相互作用が考えられた.このイオン的相互作用が,隕石上の有機物の空間分布に影響を与え得る.

著者関連情報
© 2021 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top