主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 60-
現在地球温暖化が進行しており,そのアナロジーとして,新生代を通して最も温暖な時期(Early Eocene Climatic Optimum: EECO)が注目されている.この時期の環境変動を解明するためにこれまで多くの研究がなされてきたが,陸成層記録が少ないといった制約から,当時の陸域気候変動についてはよくわかっていなかった.本研究では,EECOの陸域気候変動を詳細に検討するため,EECO前後を含む約900万年間にわたって湖で堆積したユタ州北部のグリーンリバー層を研究対象とし,古環境復元を行った.その結果,グリーンリバー層で復元した化学風化や降水量変化には,海水準変動や底生有孔虫の炭素同位体比変動との対応関係が見られ,全球気候変動に対する中緯度陸域の環境応答が詳細に記録されていることが明らかになった.