日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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G9 地球化学のための最先端計測法の開発,および,境界領域への挑戦
ICP-MS/MSを用いた233U/236U同位体比測定法の開発と環境放射能研究への応用
*大野 剛吉田 亜実伊地知 雄太深海 雄介五十嵐 康人平田 岳史
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キーワード: ICP-MS, MS/MS, 環境放射能, ウラン
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p. 39-

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抄録

環境中には人為起源の放射性核種である 233U、236Uが存在する。人為起源ウランは核実験や原子力関連施設の事故などから環境中へ放出され、これらのウラン同位体比は起源物質に依存して変動するため、ウラン汚染起源の推定やウラン同位体比を用いた環境トレーサーとして利用されている。本研究では、ICP-MS/MSを用いた233U /236U迅速分析法を開発し、環境放射能研究へ応用することを目的とした。1963年に東京、仙台、福岡で採取された大気降下物を測定したところ、233U/236U は10-3レベルの値で、それぞれの地点で得られた値は誤差の範囲で一致した。これらの結果は1963年の日本において、局所的なウラン汚染の影響は少なく、グローバルフォールアウトによる地球規模でのウラン降下を反映していることが示唆される。

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© 2022 日本地球化学会
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