日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G8 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
キンバーライトのタングステン同位体組成からみる地球内部構造
*中西 奈央
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p. 186-

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抄録

キンバーライトは揮発性成分や不適合元素に富む超苦鉄質火山岩で、少なくとも25億年間にわたってマントル内部で孤立したソースに由来するという可能性が近年の研究で提案されている。そこで、本研究では182W/184W同位体比を用いてキンバーライトソースの化学的特性やその成因について制約を試みた。その結果、初生143Nd-176Hf値がわずかにコンドライト値より高い試料について、現在の上部マントルよりもわずかに低く、かつ非常に均質な182W/184W同位体比が得られ、これはキンバーライトが周囲のマントルから長年孤立したリザバーに由来するというWoodhead et al. (2019)らの考えを支持する。また、このような同位体組成を持つ要因として(a)コア由来物質(b)シリケイト相分別(c)過剰量の後期集積物質が考えられる。地球化学会ではNakanishi et al. (2021)の結果だけでなく、新たに分析した多様な噴出年代、初生143Nd-176Hf値を持つ6地域のキンバーライト19試料の結果を含めて発表を行う。

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