日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G8 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
花崗岩質マグマの化学組成進化の解読を目的とした火成アパタイト中の微量元素測定
*浅沼 尚澤木 佑介
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p. 200-

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抄録

本研究では,花崗岩質マグマの化学組成進化の解読を目的とした火成アパタイトの微量元素分析法を検討した.分析にはレーザーアブレーション試料導入法(LA法)とICP質量分析計を用いており,最新のマスシフト法を組み合わせることで S/V/Mn/Fe/Asを含む多元素濃度分析を実施した.また,分析結果の妥当性を評価するために,Durango産アパタイトを粉末化し,酸処理した後,元素分析を行った.その結果,Durango産アパタイトについて, LA法ならびに酸分解法の両者から調和的な濃度データが得られた.また,I/S/Mタイプに属する花崗岩から分離されたアパタイトの分析結果は花崗岩全岩の酸化還元状態を反映しながらS/V濃度が顕著に変動するものとなった.このことより,火成アパタイトの微量元素組成が花崗岩質マグマの環境推定を行う上で,有用な地球化学的指標となることがあらためて確認された.

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