日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G3 海洋の地球化学
日本近海の海底熱水域における総水銀及び溶存メチル水銀の濃度
*丸本 幸治多田 雄哉武内 章記横川 太一川口 慎介
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キーワード: 水銀, メチル水銀, 海底熱水
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p. 80-

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抄録

日本近海の東シナ海、沖縄トラフ、小笠原諸島沖の海底熱水域において海水中の総水銀とメチル水銀の濃度を測定した。総水銀濃度は概ね1~2 pmol/kgであり、比較的近傍の非熱水域の同深度における値の2倍程度であった。一方、溶存メチル水銀濃度は0.03~0.24 pmol/kgであり、沖縄トラフと小笠原諸島沖では非熱水域の同深度の値と同程度であったが、東シナ海では熱水域の方がはるかに高かった。この地点は泥火山であると推定されており、豊富な懸濁粒子の巻き上げが影響している可能性がある。

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