日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G4 初期地球から現在までの生命圏の地球化学
ホウ酸に富む環境でのホルモース型反応によるリボースの蓄積
*高橋 優奈掛川 武古川 善博
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p. 94-

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抄録

リボースはRNAを構成する糖で、生命に不可欠な分子である。リボースは非生物学的にはホルムアルデヒドの縮合反応であるホルモース反応によって生成されることが知られているが、リボースが蓄積した環境は不明である。ホウ酸はリボースを安定化させる一方で、リボース生成を阻害することも報告された。本研究では、ホルモース型反応によって生成する多様な糖を定量し、その時間変化を明らかにすることによって、ホルモース型反応に対するホウ酸の影響を総合的に明らかにする。実験の結果、ホウ酸濃度が高い実験ほどリボースの最大濃度は低下したが、リボースの減少速度も低下し、実験開始後24時間で有ホウ酸実験のリボースが無ホウ酸実験を上回り、72時間後では、無ホウ酸実験の10倍を超える濃度となった。以上の結果から、初期地球での地質学的長時間を考える場合、ホウ酸はリボースの蓄積に効果的であることが示唆される。

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