主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
回次: 71
開催日: 2024/09/18 - 2024/09/20
p. 95-
太古代から初期原生代にかけての海洋は現在とは大きく異なり、還元的で溶存鉄に富んでいたとされている。当時の海洋環境における生物地球化学循環を理解するうえでは、モダンアナログとなっている湖沼が有用である。マタノ湖(インドネシア)は、一年を通じて密度成層しており、深層水が溶存鉄に富むという特徴をもつモダンアナログの一つである。筆者らは数理モデルを用いて太古代―原生代の海洋における生物地球化学循環を明らかにすることを目指しており、モダンアナログを用いてモデルの妥当性の検証を行っている。本発表では、開発中の鉛直一次元モデルによって、マタノ湖における生物地球化学的観測データの多くを再現できることを示す。さらに、マタノ湖における一次生産の制限要因についてもモデルを用いて議論する。