日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
加齢と骨塩含量 第3報
加齢に伴う骨塩含量の減少の男女差について
白木 正孝井藤 英喜籏野 脩一七田 恵子杉浦 昌也鈴木 雄二郎折茂 肇山下 源太郎
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キーワード: 骨塩含量, 性差, 加齢
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1984 年 21 巻 1 号 p. 8-13

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抄録
老年者骨塩含量の男女差について検討する目的で, 老人ホーム在住の男性201例, 女性206例の計407例において, 手指X線像を撮影し, 井上らの開発したMD法を用いて骨計測を行った.
1) 老年者骨計測値はいずれも男性が女性に比し高値であった.
2) 骨計測値は男性でも女性でも加齢とともに変化したが, 男性においてはMCIの減少よりはΔGSmaxの減少が大であり, 女性においては逆にΔGSmaxに比らべMCIの減少が大であった.
3) 男性に特有なMCIの説明要因は血清Ca値であり, ΔGSmaxの説明要因は血圧および尿酸であった.
4) 女性のMCIに特有な説明要因は皮厚及び握力であり, ΔGSmaxのそれは皮厚および総蛋白であった.
5) 男女共通なMCIの説明要因は年齢およびAl-P活性であり, 一方ΔGSmaxのそれは年齢, 身長, 体重, 握力およびAl-P活性であった.
以上より, 老年者骨塩含量は加齢, 体格という共通の因子により変動する以外に, 男女でそれぞれ独自の要因により変動することが明らかであった.
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© 社団法人 日本老年医学会
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