2021 年 67 巻 3 号 p. 149-156
極晩生のギニアグラス「うーまく」の乾物収量,飼料成分および第一胃内分解性に及ぼす栽培日数の影響を検討した。「うーまく」とローズグラス「カタンボラ」を60日,75日,90日間栽培した。「うーまく」の乾物収量は栽培日数が長くなると上昇し,栽培期間を通して「カタンボラ」よりも高く推移した。飼料成分では,栽培日数が長くなると,粗蛋白質含量が減少し,非繊維性炭水化物含量が増加したが,中性デタージェント繊維含量には変化がなかった。第一胃内分解性は,長い栽培日数で低下した。しかし,栽培60日目の「うーまく」と90日目の「カタンボラ」の比較では,「うーまく」の乾物収量および第一胃内分解性が勝っていた。以上のことから,「うーまく」は,九州地域で夏季に安定的に栽培できる非常に有望な牧草品種であると考えられた。