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ミャンマー、モーゴック産のスター・ペリドットには4条の強いアステリズムを示すものがある。(図1)これらには黒い金属光沢のマグネタイトのインクルージョンや部分的に再結晶した液膜が見られるが(図2、 Gübelin et al, 2005)、強い斜光照明で光が反射する形でのみ確認できる無色の針状のインクルージョンも見られる(図3)。この針状のインクルージョンは、かなり濃密でアステリズムの原因となっている。
このインクルージョンは長いものが一方向に平行して並んでいるが、別の方向からライトを当てると、約 90°異なる方向に並んだ、より細く短い針状のインクルージョンも見られる(図4)。前者は 40~180μm で後者は 3~35μmの長さであった。
この長さの違いから特徴によって、スター・ペリドットでは一方向のスターが鮮明であるのに対し、もう一方向は不鮮明で、こちらは光源を近づけると、シラーのような見え方になる。
また、スターの交差角度が 90°と 60°ほどのものが見られたが、 90°でないものは単純にオーバルの伸びた方向にスターが伸長されたものである。
これらのインクルージョンについて、顕微ラマン分光では母結晶以外の反応が得られず、LA-ICP-MS では一部で Fe,Mg の上昇が見られた。 1999 年に Zhang らが中国産ペリドットに見られるフラクチャーを調べたところ、その内側は部分的にサーペンティンとマグネタイトが確認されたとしている。また、そのイリデッセンス、長さ、密度などの外観特徴は空隙であることが知られている Brahin のパラサイトのチューブ状インクルージョンと似ており、空隙であることも考えられるが、特定には至らなかった。