抄録
コンポジットレジンは物性の改善とともに広く歯冠修復物に使用されている. 口腔内修復物は咀嚼による繰返し荷重を負荷されるため, 繰返し疲労挙動についての検討が注目されている. 我々はすでにコンポジットレジンを長期間水中浸漬すると製品によっては静的強さのみでなく疲労強度も減少することを報告した. しかし, 長期間水中浸漬での評価結果を得るには時間がかかるため, 早期に物性の劣化を評価するための各種加速度劣化試験法が提案されている. 本研究では沸騰水浸漬による加速度劣化試験を行い, コンポジットレジンの曲げ試験による疲労強度がどのように変化するかを測定し, 加速度劣化試験としての沸騰水浸漬の有効性について検討した.
しかし, 沸騰水浸漬3日で製品により違いが認められたことより, 加速度劣化試験として沸騰水浸漬は有効と考えられる.