抄録
演者らは, これまでN-メタクリロイル-ω-アミノ酸(NMωA)水溶液を脱灰象牙質にプライマーとして作用させた場合の象牙質に対するレジンの接着強さおよびNMωAと象牙質コラーゲンとの相互作用の詳細について検討し, 接着強さと相互作用の強さとの間には強い相関があることを報告してきた. 本研究では, N-メタクリロイルグリシン(NMGly)をセルフエッチングプライマーの酸性モノマーとして歯質に作用させた場合のレジンの接着強さを測定し, その有用性について検討した.
以上の結果から, NMGlyを用いたセルフエッチングプライマーは歯質へのレジンの接着強さを向上させる効果を有すること, その効果はエナメル質より象牙質の方が高いことがわかった.