日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度春期第39回日本歯科理工学会学術講演会
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第2日 一般講演(ポスター発表)
冷間等方加圧法で作製した陶材インレーに及ぼす粉末の影響
小西 順子川本 千春佐野 英彦宇尾 基弘大川 昭治菅原 敏亘理 文夫
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p. 128

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抄録
ポーセレンは色調が良好で, 耐磨耗性, 化学的安定性, 生態親和性に優れているが, 技工操作が煩雑で熟練を要し修復物作製に長時間を要する. 演者らはパスカルの原理に基づく冷間等方加圧法(CIP)を応用し, 従来のコンデンス法と同等の機械的性質を有し, 再現性の高い陶材修復物が作製可能であることを報告している. しかし, 焼成収縮率に関しては改善が必要であった. 本研究では, 焼成収縮を改善するために陶材粉末として, 1)球状化2次粒子, 2)中間酸化物添加粉末を試作し寸法変化率と曲げ強さに及ぼす影響を検討した.
粉末を球状化することで, 寸法変化率は改善された.
本研究の結果からも, 中間酸化物から最終酸化物への酸化に伴う膨張を収縮の改善に利用することが可能であることが示された(図2).
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© 2002 日本歯科理工学会
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