日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度春期第39回日本歯科理工学会学術講演会
会議情報

第2日 一般講演(ポスター発表)
二酸化チタンによる義歯洗浄に関する研究(第3報)
—ヤニと歯石の除去効果—
松下 調子明田 喜仁大八木 薫博長谷 博子熊谷 崇行野浪 亨
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p. 129

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抄録
毎日義歯を使用することにより、義歯の汚れは強固なものとなっていく。特にヤニや歯石はいったん付着すると、市販の義歯洗浄剤では簡単に除去できないという問題があり、不満も多い。また現在、二酸化チタン光触媒を応用する研究は多方面において行われており、歯科分野においても、義歯に付着した歯石やヤニの除去に有効である事1)が報告されている。そこで、本研究では光触媒を利用して簡単に安全に義歯を痛める事なく、義歯の汚れを除去する洗浄剤を開発する事を目標とし、二酸化チタンの種類が洗浄力に及ぼす影響について、ヤニを付着させたモデル紙を用いて検討を行った。
粒径の小さい二酸化チタンを添加することにより、洗浄力は上昇し、洗浄効果の高い義歯洗浄剤ができる可能性が示唆された。
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© 2002 日本歯科理工学会
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