日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度秋期第40回日本歯科理工学会学術講演会
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第2日 一般講演(口頭発表)
複合化によるポリ乳酸の細胞接着性の制御
(第一報) トレハロース添加の影響
池野 正幸, 寺岡 文雄, 中川 正史, 濱田 吉之輔, 高橋 純造
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p. 75

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抄録
生体内で材料を用いる場合, 材料表面における細胞接着性は生体適合性を向上させる重要な要因の一つである. 材料表面をタンパク質, ペプチド, 糖類, 糖脂質などでの固定化やプラズマ処理することで細胞接着性を向上させる研究が行われている. また, 生体内で材料を幅広く使用するためには, 生体安全性や細胞接着性の向上だけでなく, 成形性や操作性を向上させることも重要な要因の一つである. ポリ乳酸は生体に安全な吸収性合成材料としてすでに医用材料として使用されている. 一方, トレハロースは2分子のグルコースがα, α(1→1)結合した非還元性の二糖で, 植物, 昆虫, 微生物等の自然界に幅広く存在している. 最近では食品にも幅広く利用され, 甘味質の改善, 非着色性, 耐熱·耐酸性, 難吸湿性, でんぷん老化防止, タンパク質変性防止などの機能があり, 体内では主に小腸にて分解, 吸収が行われる. また, ある種の生物ではトレハロースは乾燥や凍結から細胞の破壊を防止する生体保護機能を持つことが知られている. 本研究では複合化によるポリ乳酸の細胞接着性の制御を目的として, 二糖類であるトレハロースを添加して細胞接着性および物性の変化について検討した.
このことから, ポリ乳酸にトレハロースを3∼10%を添加した試料の細胞接着性の向上は, 添加に伴うポリ乳酸の表面自由エネルギーの増加によるのではなく, トレハロースが特異的に細胞の接着性に影響を与えたことによるものと考えられる.
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© 2002 日本歯科理工学会
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