アイソトープ・放射線研究発表会
Online ISSN : 2436-4487
第58回アイソトープ・放射線研究発表会
セッションID: 29001-01-01
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招待講演
α線内用療法のための検出器開発
*山本 誠一
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抄録

α線内用療法の研究を進めるためには、生体内のα線放出核種濃度を測定できる検出器開発は重要である。α線は飛程が短いため、体外から直接α線を測定する方法は現状存在しない。しかしα線放出核種は同時にガンマ線やX線を放出する場合が多いので、それらを検出することとで体外からのイメージングが可能な場合もある。α線を直接イメージングするには、切片を作って検出器表面に張り付け、撮像するオートラジオグラフィが一般的であるが、ファンバー状の検出器を被検体に差し込み、α線を直接検出する方法も開発されている。本講演では、これまでに開発した種々のα線検出器を紹介するとともに、α線イメージング装置の評価方法や、取り扱いが困難な非密封のα線放出核種の代わりに自然界に存在するポロニウムをイメージングや性能評価に利用する方法、ラドンなど気体のα線放出核種の検出方法なども紹介する。

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© 2021 公益社団法人 日本アイソトープ協会
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