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黄田 毅, 銭 照杰, 簡 梅芳, 井上 千弘, 宮内 啓介, 遠藤 銀郎, 池田 隼人, 菊永 英寿, 渡部 浩司, 鈴井 伸郎, 尹 永 ...
セッションID: 1409-11-01
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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モエジマシダ (Pteris vittata) はヒ素(As)の高蓄積植物であり、乾燥重量当たり最大で20,000 mg/kg Asを蓄積することが知られており、ヒ素で汚染された土壌と水の植物浄化処理(phytoremediation)への応用に期待されている。これまでにモエジマシダにおけるAsの輸送過程は明らかにされていない。そこで本研究ではPETISを利用し74Asを用いて、モエジマシダが生きたままの状態で Asの輸送過程を観測した結果、根から吸収されたAsが根茎部に一度蓄積された後に地上部に輸送されることが明らかになった。
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寺本 あゆみ, 長山 照樹, 中村 敦子, 鈴井 伸郎, 尹 永根, 三好 悠太, 河地 有木, 須郷 由美, 石岡 典子, 古川 純, 岩 ...
セッションID: 1409-11-02
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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植物の微量必須元素である銅は、細胞壁を構成する成分であるペクチンと最も親和性の高い金属の一つである。銅が欠乏・過剰になると植物に障害が生じるが、特に銅が過剰になるにつれ根のペクチン量が増加していた。細胞壁ペクチンと銅毒性の関係を調べるため、ポジトロンイメージング装置PETISを用いてペクチン量が変化したイネの銅の挙動を検証したところ、ペクチン量の増加により銅の根への吸着・地上部への銅輸送に違いが生じていたことから、ペクチンは植物体内での銅量のコントロールに関与している可能性が示唆された。
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菅野 里美, 藤村 恵人, 信濃 卓郎, 古川 純, Leonhardt Nathalie
セッションID: 1409-11-03
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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Csは主に植物のカリウム輸送機構を介して輸送されると考えられているが、その全貌解明へはさらなる研究が必要である。Csを含む圃場での栽培試験においてイネのナトリウム・カリウム輸送体であるHKT2;1の遺伝子変異株は、Cs吸収量を増加させることを確認した。実験室での水耕栽培実験により、植物体内のナトリウム量がCs吸収量に影響することを明らかにした。
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小林 奈通子, 鈴木 寿, 岩田 練, 中西 友子, 田野井 慶太朗
セッションID: 1412-14-01
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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植物の根はイオンを吸収、排出することで体内の無機元素濃度を適切に保っている。本研究では、RIトレーサーを用いることで、根におけるイオンの吸収と排出を定量的に解析した。
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杉田 亮平, 小林 奈通子, 廣瀬 農, 岩田 錬, 鈴木 寿, 田野井 慶太朗, 中西 友子
セッションID: 1412-14-02
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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リアルタイムRIイメージングを用いた光の変化がイネの元素動態に与える影響の解析
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田野井 慶太朗
セッションID: 1412-14-03
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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近年、集約化が求められている非密封放射性同位元素施設について、特にバイオサイエンス分野における研究者のニーズをアンケート等により調査した。研究者ニーズにあった効率のよい集約化を提案したい。
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菅 晃一, 神戸 正雄, 楊 金峰, 吉田 陽一
セッションID: 1601-01-01
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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超短パルス高エネルギー電子ビームは、光源開発や時間分解分光等の応用のために必要とされている。パルスラジオリシスの時間分解能を向上するための電子ビーム圧縮方式として、レーザー変調による電子ビーム圧縮のシミュレーションについて報告する。
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片岡 憲昭
セッションID: 1602-03-01
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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回転する立体物の表面を殺菌(処理)するために低エネルギー電子線照射を検討した。照射ウィンドウ10cm×1cmの面線源で立体物を効率よく殺菌するための搬送速度と回転速度をシミュレーションにより求めた。さらに、電子線照射に伴う制動X線の寄与が0.10Gyを超えないように照射条件を検討した。
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古田 雅一, Nguyen Th? Thuy Linh, 久米田 裕子, 松下 正和, 廣庭 隆行, 藤田 和久, 内田 俊秀
セッションID: 1602-03-02
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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自然災害により水損し、カビ汚染が生じた古文書の対策として、実際に洪水により被災した江戸時代期、明治期の古文書の汚染カビを分離同定するとともにコバルト-60γ線による殺菌効果を調べた。その結果、13.1kGyから16.1kGyの平均吸収線量で60Coガンマ線を照射した文書から分離したカビ類の生育は認められず、十分滅菌可能であることが示された。
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Le Huy, Hiroyuki Miyamaru, Kojima Takao
セッションID: 1604-07-01
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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A new gamma-ray sensor using a cadmium sulfide (CdS) photo-resistor has been developed for the purpose of intense radiation source monitoring. In this study, the characteristic of the developed sensor and some applications are discussed.
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今橋 淳史, 細見 健二, 髙田 千恵
セッションID: 1604-07-02
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所内の核燃料物質等取扱施設では、放射性気体廃棄物の放出管理を行う目的で排気モニタが設置されている。これらの排気モニタに用いられる検出器は、施設毎に取り扱う放射性物質を考慮して測定対象及び検出器仕様が決められている。
今回、核燃料サイクル工学研究所内において実際に用いられている排気モニタ用検出器の計数率特性について線源及び照射装置を用いて試験した結果を報告する。
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小島 貞男, 加藤 結花, 緒方 良至, 箕輪 はるか
セッションID: 1604-07-04
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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我々は低バックグラウンド液体シンチレーションカウンタで、同装置用計測ボトル内にプラスチックシンチレータを組み込み,さらにプラスチックシンチレータフィルムで線源を封入し測定することで、3H・14C・63Ni・55Feなどの低エネルギーの放射線を放出する核種のスペクトル分析を行なうことができることを示してきた。本測定法を用いてα線放出核種である210Poの測定を行った。本測定法がα線測定についても応用可能であることを報告する。
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櫻井 敬久, 川村 容明, 乾 恵美子, 門叶 冬樹, 杉原 奈央子, 武山 美麗, 森谷 透
セッションID: 19002-04-01
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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福島第一原発事故後の2013年春から約7年間、山形市の山形大学屋上にアンダーセンサンプラーを設置して大気中放射性セシウム浮遊塵の粒径に対する濃度測定を行った。Cs-137濃度の粒径分布は、同時に測定された宇宙線生成核種であるBe-7濃度の粒径分布と明らかに異なる分布を示した。Cs-137濃度の粒径分布の時間推移と季節変動について示す。
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津旨 大輔, 坪野 考樹, 三角 和弘, 立田 穣, 三浦 輝, 青山 道夫
セッションID: 19002-04-02
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
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福島第一原発敷地からの直接漏洩は大幅に減少したものの、引き続き継続している。海洋分散シミュレーションを2020年9月まで延長した。年平均表層放射性セシウム濃度分布の観測結果とシミュレーション結果は、よく一致した。敷地からの直接漏洩の影響が大きいが、特に2019年10月の豪雨時には、河川からの粒子態による放射性セシウムの供給の影響が大きいことが示唆された。
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青山 道夫, 猪股 弥生, 熊本 雄一郎, 高田 兵衛
セッションID: 19002-04-03
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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東京電力福島第一原子力発電所事故起源放射性セシウムは、表層では北太平洋の主要な二つの循環、亜寒帯循環と亜熱帯循環に従って、早い速度で輸送されたことが判っている。また沈み込みにより、亜熱帯モード水に入った事故起源放射性セシウムは海洋内部を西に進み、東シナ海北部の底層を経て、日本海の表層に数年のスケールで輸送されたことも判っている。本講演では、東シナ海南部の与那国島付近で、セシウム137放射能濃度はほとんど変わらないが134Csと137Csの放射能比が0.2-0.3であったものが2019年以降上昇し0.5程度となり、事故起源放射性セシウムの信号が10年程度のスケールで到達したことを報告し、輸送のプロセスについて議論する。また、小笠原海域での長期観測から、放射能濃度はゆっくり減少してはいるが、見かけの半減時間は相対的に長いことも報告し同じく輸送のプロセスについて議論する。
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大沼 章子
セッションID: 19013-15-01
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
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福島第一原発事故を受けて、名古屋市内に開設された「未来につなげる・東海ネット 市民放射能測定センター」の10年目の活動の現状とこれまでの食品や土壌の測定結果、および、避難者支援の為の避難元の汚染測定結果を報告する。
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奥村 丈夫, 田中 節夫, 高橋 荘平, 坂本 哲夫, 森田 真人, 川上 勇, 奥村 健郎
セッションID: 19013-15-02
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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福島県南相馬市は東日本大震災による地震と津波、そして原発事故による放射能汚染の三重苦に襲われ、この3月で10年を経過するが、本格的な復興の途上にある。
南相馬市太田地区では2011年7月から地域住民による空間線量率の測定と除染活動を実施した。
一方、南相馬除染研究所は2013年6月から相双地方の旧警戒区域11カ所で空間線量率の測定を継続している。本発表では、原発事故後10年間の空間線量率の測定と除染活動の推進、そして農業復興の現状を報告する。
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二瓶 直登
セッションID: 19013-15-03
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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東京電力福島第一原子力発電所事故で放射性物質が降下した自治体では、農林水産物の安全を確認するために出荷、流通するする食品を対象にモニタリング検査を2011年から実施している。福島県では、2021年3月までの10年間で約500品目、約250,000点(米、牧草等除く)を測定した。本発表では福島県農産物の現状として項目別に10年間の推移を示し、今後の農業振興をする上での課題について発表する。
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冠城 雅晃, 島添 健次, 加藤 昌弘, 黒澤 忠弘, 鎌田 圭, 金 敬鎭, 吉野 将生, 庄子 育宏, 吉川 彰, 高橋 浩之, 鳥居 ...
セッションID: 19016-17-01
発行日: 2021年
公開日: 2021/09/06
会議録・要旨集
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東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所では、燃料デブリの取り出しが開始されようとしている。燃料デブリは、表面線量率が極めて高く、かつ、組成が不均一のため、取り出し時の仕分けに必要な非破壊測定技術が求められている。本件では、上記に向け、CeBr3シンチレーターを採用した高線量率特化型ガンマ線スペクトルメトリシステムを開発し、それを1 Sv/hを超える高線量率ガンマ線場において特性評価を実施したので報告する。
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