人間生活文化研究
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泰日国際家族における親の「教育戦略」の特徴とその影響要因
柴山 真琴ビアルケ(當山) 千咲タマヌーン ラスメーマスムアン矢野 博之
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2020 年 2020 巻 30 号 p. 312-333

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抄録

 本稿では,タイ居住の泰日国際家族が子どもの複数言語形成に向けてどのような「教育戦略」をとっているのかを親へのインタビュー調査に基づいて分析した.その結果,1)対象家族の親達は,大学教育までを見据えた長期的な展望の中で子どもの小学校を選択していること,2)全家族が両親の母語(タイ語・日本語)と英語の習得を子どもに期待していたが,三言語の優先順位は子どもの通学校により異なること,3)現地校に子どもを通わせている家族では,三言語に対して多様な手段を駆使した学習支援を行っていること,が明らかになった.こうした親の教育戦略には,タイの学校教育における外国語教育強化策と居住地域の特殊性が影響を与えていると考えられた.

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© 2020 大妻女子大学人間生活文化研究所
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