2014 年 2 巻 1 号 p. 79-84
北海道阿寒湖周辺において冬季に生体捕獲した野生雌エゾシカの飼育期間中に出生した子鹿5頭を15~23週齢まで飼育してと畜、解体した。体重、飼料摂取量、枝肉、正肉および部位別の肉重量を測定し、ロース肉の一般成分およびミネラル含量を測定した。子鹿の生時体重および日増体量は3.8~5.8kgおよび83.6~179.1gであり、日増体量は解体時体重の重い個体ほど重かった。枝肉および正肉重量はそれぞれ8.5~15.5 kgおよび5.0~10.9kgであり、枝肉および正肉歩留りは41.9~51.1%および27.1~34.6%であった。部位別の肉重量においては、モモが最も重く(3,222g;46.6%)、次いでカタ(1,330g;19.4%)およびバラ(960g;13.5%)の順であった。ロース肉の粗蛋白質および粗脂肪含量は19.2~2.9%FMおよび0.8~3.2%FMであり、個体差が大きかった。水分および粗灰分含量は71.7~76.4%FMおよび1.1~1.4%FMであった。一方、ミネラル含量においては、ナトリウム、カルシウムおよび鉄において個体差が大きかった。カドミウム、鉛およびモリブデンは検出されなかった。