2019 年 24 巻 2 号 論文ID: 1802
釧路市にある面積約 820 m2の小規模な池で、 2008年から 2012年にかけてカニカゴにより外来種ウチダザリガニを継続的に駆除したが、その根絶はできなかった。その理由を明らかにするため、 2008年のデータを体サイズでクラス分けし、クラスごとに除去法( DeLury法)を適用して個体数の減少を検討した。その結果、頭胸甲長 4 cm以上の大型成体には個体数の減少が見られたが、 4 cm未満の小型成体ではそれは見られず、カニカゴによる捕獲は頭胸甲長 4 cm以上の大型成体では効果的であるが 4 cm未満の小型の成体では不十分であることが明らかになった。