抄録
本研究の目的は,男子大学生の主観的健康感と健康度および生活習慣との関連について検討することである。既往歴のない男子大学生150名を対象に,主観的健康感と生活習慣についてアンケート調査を実施した。重回帰分析を用いて主観的健康感に関連する因子を検討した結果,身体的健康度,精神的健康度,食事のバランス,食事の規則性,睡眠の充足度の5項目が抽出された。運動に関する項目は,主観的健康感と関連が認められなかった。これらのことから,男子大学生の主観的健康感には身体・精神的健康度や食事,睡眠が関連しており,男子大学生の主観的健康感を高めるためには,これらの要因にアプローチすることが重要となる可能性が示された。